絹のシーツ・毛布
2018-06-08
絹の機能性利用活発
20年位前「食べる絹」が発表されてより、各研究機関
で急速に絹の機能性が研究され始め、昨今では絹入り化
粧品、石鹸、サプリメント、人工骨、下着等々活発な開
発が進んで来ました。
しかも絹は表面25%前後がセリシンと云う蛋白質で、芯
に当たる部分の75%位がフィブロインといわれる蛋白質
で出来ていて、一般的絹はセリシンを除いてフィブロイ
ンを使って、セリシンは産業廃棄物にされていました。
ところが捨てられていたセリシンの方が諸機能性が高い
事が判って来て、医薬品など医療関係利用に研究が盛ん
になって来ました。
絹の健康用品利用
世界中、絹は高級な衣料品として,中世までは支配階
級、富裕層に、現代はお洒落な衣服として多くの人々に
利用されて来ましたが、昨今機能性をうたい、しかも全
自動の洗濯機利用可でアイロン不要の化学繊維の出現で、
ドライクリーニング表示義務(絹製品は水洗いでスチー
ムアイロンガ良いのですが)の絹製品の販売不振が若年
層を中心に広がって来ました。
ところが、美容、健康、機能性などの言葉は若年層に敏
感に反応します。
そこで、以前から何度も製作した野蚕のシーツを機能
性という観点から改めて着用実験を試みました。
結果は一般に売られている家蚕のシーツより野蚕のシー
ツの法がより柔らかな眠りを誘ってくれるようでした。
野蚕でもより多孔質な繊維ほど気持ちが良い事が体験上
判って来ました。
また多少のシーツの厚さでは大きな差は感じられません
でした。